Milkmeta

Front-end web developer / Wikipedian / OCD patient

てんそうめーるのしゅうえん

iPodのヘッドフォンが……赤い線が……

そう、そのサービスを知ったのは何を隠そう「FUMi」だった。そうだよこれこれ。懐かしいなぁ。メールというメディアがこんなに面白かった時代って……はともかく。

そのサービスの名は「Anet」だった。運営が楽天になって「Infoseek 転送メール」なんて身も蓋も無い名前になりながら提供中の転送メールサービス、6月末日に終了する

やっぱり終わるのか。

このサービスは本当に「目に見えない」ものだった。一度登録すれば無料でメールアドレスを利用可能、プロバイダのアドレスに転送します。時々来るリサーチメールは暇なら答えてね……考えてみればほとんど「おまけ」のようなサービス。他の事業を宣伝するための広告塔みたいな存在、と言うべきか?とにかく透明で意識しない存在だった。

そういう意味では、楽天が提供するというのは結構な安心感があったのですよ。楽天なら他の事業で十分利益出てるはずだし、まさか切り捨てるなんて事は無いだろうな……と。でも裏切られたね。アンケートメールが来たときそれを確信した。終焉の時が来た、と。

それまで使用していたAnetのアドレス(@anet.ne.jp)は全部Gmailのアドレスに移すことにした。サイトの登録やメルマガの購読に使ってたものは既に変更してるし、知り合いにはこれから知らせを送ろうと考えている。

昔はちょくちょくプロバイダを変更してたから、「ずっと使える転送アドレス」ってのは結構魅力的だったと覚えてる。実際何回かお世話になってるし、覚えやすいアドレスを決められるのも良かった。でも、もう必要無くなった。Webメールのアカウントが一つあればどこでもメールを読める。容量の問題はGoogleが解決してくれたし、もう縛られる必要など何も無いのだ。

Webが進化する中で、メールサービスは取り残された。そして、それはWebに吸収されつつある……ああゴメン、結論出ないや。結論はこれを見た人の心の中に。