じゃないのかなぁと最近考えるようになった。少なくとも、今の私は。
たとえばDVカメラで撮影した映像を編集しよう、という時。一般的にはテープから映像を取り込んで、それを並べてみて、カット編集して……となるのだろうが、私はそうはしない。それではコンセプトが決まらないから。
自主制作映画や番組制作ならともかく、個人が映像編集する機会といえば「行事」「イベント」が一番多いわけだ。行事モノは準備に追われて構成が後回しになりがち。そのまま編集しようと思ってもダラダラした作品になってしまう。
というわけで、最初に使う曲を決める。iTunesに登録された音楽ライブラリの中から候補を選び出し、映像に合わせてみる。合わないならば気に入るまで変えてみる。プレイリストやパーティーシャッフルは強力な武器だ。リズムごとにプレイリストを作成したり、候補をシャッフルしてイメージを膨らませたり、予定時間に合わせて曲目を調整したり。
とにかくそうして曲が見つかれば、後は徹底的に作りこむだけ。リズムに合わせれば、自然と流れが出来てくる。
この方法のメリットは、とにかく「明確なコンセプトを手っ取り早く決められる」ということ。一度曲が決まりさえすれば、方向性が後からついて来る感じ。ある程度自由に意思決定できる環境で無いと難しいが、個人でやるならそれほど気にすることは無い。
音楽って、こうして見ると「一番感性に近い表現手段」なのかな。