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クオリティが物を言う「プロとして恥ずかしくないIllustratorの大原則」

プロとして恥ずかしくないIllustratorの大原則

プロとして恥ずかしくないIllustratorの大原則」。2005年6月発行。定価1,680円。出版社はMdN。ISBNは4-8443-5804-9。

雑多な概要

最大の特徴は、多彩なイラストレーターやデザイナーに作例を依頼していること。そのため「そこまで凝らなくても……」と思うくらいクオリティが高く、「ポップ」「クール」「リアル」と様々な作風が揃っていて飽きさせない。アートからデザインまで幅広いジャンルに応用できるはず。

機能解説は「大原則」を名乗る通り簡潔にまとめめられているものの、操作系から入稿までの基本概念を押さえているし、グラデーションメッシュやグラフ/表組みといった省かれがちな機能もきちんと解説されている。完全な入門書としては性格が違うけど、一度でもIllustratorに触った事のある人なら感覚は掴めるとは思う。

「チュートリアルではない」というコンセプトを理解していれば、これほどまでに実践的なIllustrator本はないのではないかな。

雑多な感想

とにかく作例の品質が高いことには驚きました。普通の本は定番的なイラストになりがちだけど、これには本当に「プロ」を感じる。特にリアル系の作風には衝撃を受けたというか、Illustratorの可能性を見せつけられた感があります。何としてでもこのレベルまで達したい、そう思わせる力がある。

しかしその為には2週間という図書館の貸出期限は到底足らなくて……今日が返却日ですよ。「買え」って事なのか。本気で向き合わないとこの本には失礼な気がする。このクオリティならむしろ安いかも……ああ、かなり欲しくなってきた。他の「プロとして恥ずかしくない」シリーズも気になる……

プロとして恥ずかしくないIllustratorの大原則 (エムディエヌ・ムック―インプレスムック)
プロとして恥ずかしくないIllustratorの大原則 (エムディエヌ・ムック―インプレスムック)